視細胞は網膜の視細胞層に存在し、光刺激を吸収し電気信号へと変換する役割を持つ。 視細胞には、錐体と杆体(又は桿体)の2種類がある。錐体は中心窩に多く存在しており、明るい場所で働き、明所視を司る。一方、杆体は、網膜周辺に多く存在し、明暗に鋭敏であり暗所視を司っている。 錐体には、視物質として3種類の異なる蛋白質オプシンを持つ細胞がある。それぞれ吸収波長が異なっており、L錐体(赤錐体)、M錐体(緑錐体)、S錐体(青錐体)と呼ばれる。脳は3種類の錐体の興奮の割合の違いを利用して色を区別している。この3種類の錐体の1個〜複数個の欠損により色覚異常(色盲、色弱)が生じる。 また、錐体は、色だけではなく形を区別することができる。
杆体は視物質ロドプシンを持つ。ロドプシンは光で分解し信号を生じる。
受容体(じゅようたい、receptor)とは、生物の体にあって、外界や体内からの何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のこと。レセプターまたはリセプターともいう。下記のいずれにも受容体という言葉を用いることがある。
外界や体内からの刺激を受けとる器官のこと。受容器(じゅようき)とも呼ぶ。例えば、視覚情報を受け取る受容体は、目あるいは目の網膜であり、体の骨格筋の伸び縮みの情報を受け取る受容体は、筋紡錘である。
外界や体内からの刺激を受けとる細胞のこと。受容細胞(じゅようさいぼう)ともいう。受容細胞は、上記1の受容器の構成成分である。例えば、目の網膜にあって、光を受け取る細胞は、視細胞(桿状体、杆状体)であり、鼻の中にあって、におい分子を受け取る細胞は、嗅細胞(きゅうさいぼう)である。これらが受容体(受容細胞)に相当する。
外界や体内からの刺激を受けとる分子やその複合体のこと。シグナル伝達に関わる。多くの場合、上記2の受容細胞の細胞膜上や、細胞質、あるいは核内にある蛋白質である。例えば、網膜の視細胞には、ロドプシンなどの光受容体が含まれており、ホルモンの作用を受ける細胞には、ホルモンと結合するホルモン受容体が含まれている。
生物の細胞は、すべて、外界の変化を刺激として受け入れ、反応をおこす性質をもっており、この性質を細胞の刺激反応性と呼ぶ。この刺激反応性の現れ方には、単細胞から多細胞への進化、すなわち、体制の複雑化に伴って、さまざまな段階がみられる。
刺激を受け入れる細胞または器官を受容体(受容器)、反応をおこす細胞または器官を作動体(効果器)という。
色が見えるのは主に網膜の黄斑部にある錐体細胞の働きであり、視野の中心部分を構成していて、詳細な形の識別が出来る。
錐体細胞は比較的高光度でないと機能しないので、主に太陽光の下で機能する。色覚は昼に行動する為であり、太陽光の下で花や果物を食べていたサルの時代の影響が比較的強いと言われる。
動きが見えるのは主に黄斑部以外の網膜にある桿体細胞の働きであり、視野の中心部以外の大部分を構成していて、粗大な物の動きを感知できる。
桿体細胞は比較的低光度でも機能し、1光子すら感知できる。暗視は夜に行動する為であり、月明かりの下で外敵から逃れていた時代の影響が比較的強いと言われる。夜間は梢の陰影はハッキリ見えるのに、道路の色が良く見えないのはこの為である。また、夕方に交通事故が多い理由の一つに、この様な人間の視覚の生物学的な要因も考えられる。
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